会社の成長、発展のために欠かせない経営幹部。
そんな経営幹部に求められる能力の解説を行います。
この記事は、経営幹部として何の能力を伸ばせばよいか、また経営幹部の育成に迷っている方向けの記事です。
経営幹部に求められる能力
経営幹部に求められる能力、資質として最も重要と考えられているものの1つに、「リーダーシップ」があります。
ひとえにリーダーシップといっても、あらゆる意味合いがありますが、経営幹部に求められる能力としてのリーダーシップの行動特性は、下記の8点に集約されます。
- 成果執着性
- 情報分析・統合力
- 率先性
- 計数力
- 対人影響力
- 変革志向
- 戦略シナリオ立案力
- リスク対応・忍耐力
それぞれ解説していきます。
1.成果執着性
より高いレベルの成果を達成することに強い責任感を持ち、最後まであきらめずに能動的に取り組む姿勢のことをいいます。
経営者に最も近い役割でもあるため、達成への強い執着は必要不可欠といえます。
2.情報分析・統合力
散在する情報、断片的な事実から全体像を類推し、問題の本質を究明する力のことをいいます。
経営者、経営幹部は多忙です。限られた時間の中で全てに対処することはできませんので、本質を捉え、本来力を入れるべきポイントに注力できるようにする必要があります。
3.率先性
問題や課題に気づき自ら先んじて行動を開始したり、物事に創意工夫を加えるような行動のことをいいます。
リーダーシップという言葉からよくイメージされる部分です。
4.計数力
計算能力が優れているだけでなく、数字相互の関連性を理解し、数字が示している事柄を体系的に類推できる力のことをいいます。経営幹部は会社の数字が読めなければ務まりません。
反対に正しく数字を理解する力をつければ、かなりのアドバンテージになりえます。
また、数字を読む力は実践会計で鍛えることができます。
5.対人影響力
相手に良い印象を与え、注目と関心をひきつけ、自信のある態度を示して、他社の同意や受容を得たり、他社の行動によい影響を与える力のことをいいます。
こちらは、社内だけでなく社外でも求められる能力です。
6.変革志向
環境変化を肯定的に受け止め、自らのビジョン、ありようを積極的に変えていこうとする姿勢のことです。
変化なくして成長はありません。変革への柔軟さが必要です。
7.戦略シナリオ立案力
ライバルの動きや環境変化を踏まえ、勝ち残るシナリオ(脚本)を創り上げていく力のことです。
経営者とコミュニケーションを通じて、シナリオを作成していくことはまさに経営幹部の役割といえます。
また、経営戦略についても実践会計を学ぶことで、身に付けることができます。
8.リスク対応・忍耐
想定外のことにも冷静沈着に対応し、柔軟に修正・適応していこうとする姿勢のことです。
想定外のことは、必ず起きるという前提で行動することが求められます。
参考文献:完全図解 行動会計 リーダーのための会計力トレーニング
マネジメントゲームでは、経営者体験を通じてこのような力を高めることができます。
ぜひ皆さんもこれら8つの能力を経営幹部の成長・育成のヒントとしてみてください。